ユナイテッド オーバーシーズ銀行
鈴木慶子職業病・職場復帰の闘い
(2008年11月18日調印)
2008年10月9日定年退職日銀行前 午前10:00
支援の輪を拡げ勝ち取った勝利
千代田区労連 議長 香取 義和
UOB鈴木さんの争議を振り返って、そもそもひとりの女性行員である鈴木さんを業務上の職業病で苦しめ、しかも、治療が終了し就労可能という診断書を提出してもなお、職場復帰を認めようとしないUOB。首都東京のど真ん中丸の内で大きな顔をしてのほほんと銀行業務をさせて置くわけにはいかない。何としても鈴木さんの要求を掲げUOBを追い込もうというたたかいでした。
鈴木さんは、千代田区労連に個人加盟として加わり団体交渉を始めてから丸3年のたたかいでした。当初は、月に一度の朝の宣伝行動が中心で、その後、全労連の争議支援総行動で金融庁へ、千代田総行動でシンガポール大使館へと関連する機関への要請も取り組んできました。 ご本人の粘り強いお誘いにより多くの仲間が揺り動かされ朝の宣伝行動にもギター演奏や歌声での宣伝、丸の内仲通りでの昼休みコンサートと地域のみなさんに訴え、重要な段階では座り込みやFAX要請、はがき要請とありとあらゆる行動で支援の輪を拡げ銀行を追い込んできました。
このたたかいでは、千代田区内の組合のみなさん、職業病で闘っているみなさん、争議で闘っているみなさん、ギター演奏や歌声で駆けつけてくれたみなさん、鈴木さんの闘病生活を支えたご近所のみなさんなど、このたたかいを支えた支援の輪の拡がり、その支援の輪を大きくしてきたのは鈴木さん自身の奮闘でした。
団体交渉では、銀行側よりまさにひとつひとつの要求について回答を引き出しながら、銀行側の不正を追及し社会的に包囲する中で、支店長から「定年まで2年半、働いていると同等のものを保障するので、金額を示してもらいたい。」という回答を引き出し、その後も強力な団交メンバーも補強しながら20回を超える団体交渉で、ようやく合意に達することが出来ました。
鈴木さんには、長いたたかい本当にお疲れ様でした。解決後は、少しはゆっくり休んでください。と言いたいところですが、さらに、鈴木さんと同じように外資系で苦しんでいる仲間のたたかいを支える組合の先頭にたってがんばっていただくという事業が残されています。 これからも千代田をベースに弱いものの見方になって大きな相手に立ち向かい、勝利をしていきましょう。
私のたたかい 鈴木 慶子 千代田区・丸ノ内の新国際ビルで1972年から営業を行っている、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行東京支店(シンガポール最大の金融機関)で、支店開設に携わって来た私は、2004年から、銀行に対して、職場復帰と未払い賃金の支払い、社会保険の是正を求めて闘ってきました。
背景 1997年のアジア通貨危機の際、私は通常業務に加えて新たなコンピュータ業務が加わり、業務量が劇的に増加しました。 1999年、通貨危機が収束すると、関係する仕事量が減った為に、銀行は新たな業務を増やしてきました。 アジア通貨危機を乗り切った私は、疲労が蓄積しており、「これ以上仕事を増やされたら病気になる」と上司に訴えました。丁度、労働者派遣法が全業種に拡大適用された時期であり、代わりの労働者に不足しない上司は全く聞く耳をもたず、6月に頸肩腕症候群を発病しました。 7月からの短時間勤務で病気はさらに悪化し、2000年から休暇を取得して、治療に専念し、2004年4月には健康を回復しました。 2004年5月 主治医の「就労可能の診断書」を銀行に提出して以来2008年10月の定年退職まで、就労をもとめて、毎日銀行に出勤して、闘い続けました。
争点 安全配慮義務違反―労働安全衛生法:「配慮」を求めたにも拘らず、業務量を増やし、発病を招いた。 正規職員を時間給扱いして、社会保険の不正申告(標準報酬月額切り下げ)と就業規則 22条―疾病保障を減額支給。 雇用契約は継続しつつ、2000年8月から賃金未払いを継続。
解決内容 就業規則による定年退職。賃金の補償、社会保険の是正、定年時までの社会保険の銀行負担等の要求を獲得しました。
争議の特徴 1999年6月に労働者派遣法が全職種に解禁され、経営は正規職員から派遣社員へ転換を図りました。当時、銀行は、直接現金を扱う業務を「派遣社員」にはさせていませんでした。現在ではあらゆる職種で派遣社員が働いています。労働者も顧客も大きなリスクを押しつけられていることが、JRの福知山線事故でも明白です。
すべての労動者が平等な労働条件を勝ち取らなくては、「職業病」を職場から根絶することは困難です。私の闘いは多くの支援に支えられて、解決しました。
一人でも、闘い続ければ、要求に添った解決をすることが出来る。このことを確認出来た闘いでした。有り難うございました。

千代田区労働組合総連合
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